これらは全て中国で生産されたものですが、20Fとして販売されているものを例にとりますと、容量無記名の電解コンデンサーを6本並べ1個数ボルトのEDLCを装い、耐圧１５〜２０Ｖ程度のモジュールに見せ掛け、同時に電池形状の直系10センチ程度のキャパシタ形状のものを二本並べ、超大容量キャパシタを装ったものが実売価格で数万円で販売されております。
実際に蓄電し放電させますと、当社の最低価格品である実売価格数千円のバイク用のCSR66（0.33F）程の時間も放電しません。これにより実静電容量は性能表示の数十分の一も無いことが分かります。外装をEDLCに似せた大型蓄電体を分解してみたところ、単なる大型のアルミ電解コンデンサーであることが判明しました。
アメリカでは最近の2年間に大量に超大容量オーディオキャパシタと証して電気二重層コンデンサーの原価をも下回ると考えられる値段で大量に販売されていますが、正しい表示をしているのは大手ブランドメーカー2〜3社のみという現状です。ご購入の際には、イナズマテスターなどで簡単に容量を確認できますので、自己判断でお調べください。
尚、国内で現在販売している業者はその事実を知らずに輸入していると考えられますので同様に被害者であり、公表は致しませんのでご了承ください。
また、このアメリカ製のコンデンサーを利用して、はしるんですと同等の性能を謳った模装品も販売されておりますので、ご注意ください。
| 【容量詐称の定義】 大容量コンデンサー類は、規格により表示容量の-20％〜+20％でなければならないと定められております。従いまして、生産されたデバイスの性能が良すぎる場合や劣る場合は製造ロットのスペック表を元に仕様を小変更して製品を製造する場合はあり得ますが、構造の違うものを使用したり、20％以上も実情とかけ離れる場合は詐称製品と定義できます。 |
