もし車が発電機なしで走ってもEDLCは効果を発揮するのか? |
車にはオルターネーター(発電機)が付いていますが、走行中に発電しながら、バッテリーにも充電する役割を果たしています。もし、この「発電機がなければ、どうなるのだ!」という風変わりな実験を行いました。
当初で予想された意見は次のとおりです。
肯定意見
オルタネーターがなくとも、EDLCはバッテリーに残された電力を効率よく高密度放電して性能は良くなるだろう。
否定意見
オルタネーターが発電していなければ、EDLCはバッテリーより高い電圧を蓄電できないのだから付けていても無意味である。
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偶々、当社の燃費テスト用の搬送車であるSVXが定期点検中のため、東京スバル様から試乗用のサンバーをお借りできました。この実験には最適の車両ですが、軽自動車で貨物用でありギヤ比が低いので3速までフル加速しても制限速度でテストでききてしまいます。公道で簡単にテストできるのはこの車以外に考えられません。 |
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スバル・サンバー・バン
仕様
3速AT
48馬力
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オルターネーターを外してバッテリーだけで走ってみた!
馬力&トルクVSエンジン回転数対比 |
※実験のデーターは、レース計測用のG計測装置にて分析された結果です。従いまして、実際の空気抵抗、気温、気圧、車体重量、駆動系の摩擦抵抗、タイヤの摩擦抵抗などを全て加味されたありのままの状態で計測されておりますので、従来のダイナモ計測のような擬似的な計測よりも実際の走行に即した結果となっております。従いましてメーカー公証値ではこの車両のエンジンは48馬力となっておりますが、実計測では25馬力が最大出力となっております。これはエンジン単体の馬力とは異なりますが実走行における抵抗を全て加えた実測値です。従いまして馬力が半分しかないというようなクレームを自動車メーカーになさらないようにお願いいたします。 |
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黒 未装着車(バッテリーのみで走行)
赤 バッテリー&F130装着車
拡大グラフは、サンバーが2速に入りシフトアップポイントの3速までの部分です。
エンジンの回転数で比較しても明らかに2馬力以上装着したほうが良い結果となっています。 |
馬力&時間対比 |
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黒 未装着車(バッテリーのみで走行)
赤 バッテリー&F130装着車
スタート直後0.5秒後から全域に馬力の向上が見られました。10.5秒後で測定を終了しましたが、その後の定速走行部分が20秒まで記録されていますが、全域に渡り馬力が2馬力程度アップしています。通常の定速走行で2馬力アップというのは驚異的な数値です。 |
エンジン回転数&時間対比 |
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黒 未装着車(バッテリーのみで走行)
赤 バッテリー&F130装着車
特に2速の加速が著しく改善されている様子が分かります。 |
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黒 未装着車(バッテリーのみで走行)
赤 バッテリー&F130装着車
スピードは計測器がUS製のためマイル表示です。装着車のほうがスピードの乗りが早いのが分かります。 |
加速G&時間対比 |
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黒 未装着車(バッテリーのみで走行)
赤 バッテリー&F130装着車
加速につれてGは少なくなっているのが分かりますが、全域において装着車の方が高いGを出しました |
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結論
車の燃費は、オルタネーター発電時に発生する磁気抵抗によりエアコンのコンプレッツサー駆動時のような抵抗が発生しますが、ROSSAM EDLCは加速時の無駄な発電を効率化して補うばかりでなく、バッテリー単体での走行時でも確実にパワーと燃費がアップされることが証明されました。 |